明大レスリング部OB会より
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明大レスリング部のあゆみ
 
 
昭和27年 血判状事件で強く抱いた学生連盟再編の必要性
 
我が学生レスリングの思い出・・・続き 
 
戦時中に中学2年から学徒動員でお国のために引っ張られ、戦後焼け跡の中から大学に入った時代だ。もともと余り好きでない勉強をろくにせずに来た私は、今は芋を喰いながらレスリングをやっているんだ。それなのにそんなもの知る訳がない。第一そんなマッカーサーの法に触れたなら、MPでも連れてくればいいのに……。とにかく私は「知らない」の一点張りであったため、遂にあきれた記者連はブツブツ言いながら引き上げていった。

こんな経過が、学生連盟再編成の必要性を私に一段と強く抱かせ、再編というよりも新たに作る気持ちで、前記の各校マネージャー氏と共に他競技の学連規約等を参考にし、新しい関東学生レスリング連盟の規約作成に取りかかった。たまたま当時慶応の部長をしておられた永沢国雄先生が法律の大家であった事を幸いに、再三先生の教えを受け、始めに関東学連を作り、続いて関西にも呼びかけて全日本学生レスリング連盟の規約作成まで手を染めていったのである。その後、東北学院大学の参加を得て、関東の名称から東日本学生レスリング連盟と改称。関西も西日本学生連盟と改称された。

学連の理事も、各校より協会理事以外のOBに1名ずつ就任して頂き、委員には各校のキャプテン、マネージャーがそれぞれの役割を分担、会長には完の永沢先生をお願いした。また、委員長には私自身が就任し、自らが学連の指揮をとり、リーグ戦はもとより学生王座決定戦を東日本、西日本を結ぶ全日本学連の行事として、発展させていったのである。

あの懐かしの青山レスリング会館を有料で満席にしたこともある。自らも選手になったり、レフリーになったりの大活躍であった当時の思い出の一つだ。また、リーグ戦の切符が何かの手違いで間に合わず、学連の名において趣意を書き、募金箱を置いたところ、切符の売り上げ目算よりも余計に収入を得たという笑えないこともあった。

当時の忘れられない人に、協会の実務をされていた早大OBの匂坂秀雄先輩がいらっしゃる。また、常時学生レスリング連盟の後援をしてくださっていた日刊スポーツ新聞の、確か事業部だったと思われるが、そこにおられた葦沢さんには、新橋の事務所に私か直接お願いに行って、プログラムから入場券の制作まで指導をして頂いた。

一方、記事を書き、レスリングの発展に多大のご支援を頂いた同紙の記者をしていた早大OBの倉岡さんや、学連の為、レスリングの為、熱血を注いて実技指導をしてくださった慶大OBで、三共製薬に勤務しておられた渡辺さん等々今日の学連誕生までには内外の多くの人々、特に血判まで押して正に血を分け合った学連の仲間達から、真摯の努力とご協力を賜つた事は、私の人生の中でも望外の幸せであり、今でも胸が熱くなる。

私はこの間の4年間、即ち専門部3年時から学部での3年の4年間にわたって明治のマネージャーであると同時に、学連の委員長を務めた。そして昭和28年3月、無事に明治大学最後の旧制商学部を卒業、というか学生レスリングから卒業したのである。

〈昭和27年度最上級生部員〉
井削光司(バンタム級)
西村明(バンタム級)
浅川直良(フェザー級)
富水利三郎(フェザー級)
霜鳥武雄(ライト級)
酒井茂利(ライト級)
田口美智留(ライト級)
藤田良一(ライト級)
今井一夫(ウェルター級)
門屋賢悟(ミドル級)
昭和27年(1952)
  出来事
  ○ 紅白歌合戦が日劇から公開放送
  ○ NHKラジオ「君の名は」
  ○ 血のメーデー
  ○ 白井義男、ボクシング・フライ級で
日本人初の世界王者に
  ○ 講和条約発効
  流行語
  ○ 青線
  映画
  ○ 風と共に去りぬ
  流行歌
  ○ テネシーワルツ


明大レスリング部と日本レスリング界の出来事
5月
東日本学生リーグ戦 1部
優勝=中大
(この年より年1回に変更)
明大=2位
7月
韓国遠征
監督で水谷光壮、選手で今井一夫が参加。
  第15回オリンピックヘルシンキ大会開幕
レスリング日本代表は石井庄八(中大)が金メダル、北野祐秀(慶大)が銀メダルをそれぞれ獲得。その他の選手も6位以内に入賞。日本が参加した全種目のうち、金メダルを獲得したのはレスリングただ一つであった。
フェザー級 富永利三郎 5位
ライト級  霜鳥武雄  6位
9月
全日本学生選手権大会
(青山レスリング会館)
オリンピック出場選手は全員不参加
フライ級  橋本秀顕  優勝
フェザー級 浅川直良  優勝
11月
全日本選手権
(青山レスリング会館)
フェザー級   富永利三郎 優勝
ライト級     霜鳥武雄  優勝
ライトヘビー級 伊藤信夫  優勝
ヘビー級    曽根康治  優勝
ライト級の霜鳥武雄が5連覇を達成。
過去にも風間栄一(早大)の5連覇という記録があるものの、これは2階級(ライト級3回、ウェルター級2回)にまたがっての記録。同一クラスでの連覇記録としては日本新。
12月
王座決定戦 1部
優勝=中大
明大=2位
  明大スポーツ創刊
 
 
昭和27年度 全日本選手権
上左から
フェザー級1位 富永利三郎
ライト級 1位 霜鳥武雄
フェザー級2位 浅川直良
下   
竹中延好

 

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